2014年12月1日

何謂「社會主義性價值」的自由、民主?


中譯 :
   為了理解,日益激烈的香港學生及公民抗議活動所帶來的,與中國之間的政治關係狀況,我在此再度引述將blog中的文章。

   最近,據說中國各地傳播十二詞彙,即是,「富強、民主、文明、和諧、自由、平等、公正、法治、愛國、敬業、誠信、善」。無論位於北京中心的巨大廣告塔上,或內陸地方都市的銀行、商店公告板、公車計程車的車內彌漫了表現為「社會主義核心的價值觀」的十二詞彙。這十二標語,含有中國的黨=國家所禁忌近代民主社會的諸價值之意。中國的黨中央在去年春季向各大學提出課堂上不可講述的七種主題,或稱為「七不講」,即是「(人權等)普世價值」、「新聞自由」、「公民社會」、「黨的歷史錯誤」、「司法的獨立」、「公民權利」以及「權貴資產階級」。

    倘若是如此,那麼這十二標語中所謂「民主」、「自由」、「平等」,甚至「公正」、「法治」的概念,皆異於近代民主社會中的「普世價值」--- 中國將這些概念視為近代歐美社會中的「特殊價值」,將之轉換成為「社會主義的價值」概念。記者論道,中國的人民觀看了在街頭上氾濫的十二標語,也僅不過視為上階層人之宣傳活動而不在乎。

    然而,我讀了這報導,就以「很厲害!」一詞來改變了對於中國的看法。將過去批判又拒絕接受的歐美近代社會中之「普世價值」,不但列入於其獨自的價值體系,又把它再構成為「社會主義核心的價值」而再提出。這樣毫不客氣的中國之「大國性」,我不得不感嘆「很厲害!」。

    然而,我一方面感嘆同時一方面理解了,導致日益激烈的香港學生、公民的抗議運動的政治事態之原因為何。中國的全國人民代表大會常務委員會所預定的,對2017年香港行政長官選舉所決定的內容,對香港公民,僅容許所謂「社會主義性價值」的「民主」、「自由」。僅允許公民對限定候選人的投票行為。這就是所謂「一國兩制」的自治行政區香港,重新與作為社會主義價值共同體的中國「一國化」;換言之,在此意味著,政治制度上、價值觀上的作為多樣體的香港,再統合成為「帝國」的中國。我認為,這就是投射了我們在東亞世界上存立的重大問題。  (譯者: 戶倉恆信)

原文 :
    いま日々に激しさを加えている香港の学生・市民にいる抗議行動をもたらす原因をなす中国との関係における政治的事態の理解のために、私の前のブログの文章をもう一度ここに引きます。
  
    いま中国の津々浦々に次ぎのような12の言葉が流布しているという。それは「富強・民主・文明・和諧・自由・平等・公正・法治・愛国・敬業・誠信・友善」の12語である 。北京の中心部に立つ巨大な広告塔にも、そして内陸地方都市の銀行や商店の掲示板やバスやタクシーの車内にまで「社会主義核心的価値観」を表現する12語があふれているというのである。この12の標語には中国の党=国家が忌避してきた近代民主社会の諸価値も含まれている。中国の党中央は昨年の春、各大学に講義してはならない七つの主題を提示したという。それは「七不講」と呼ばれている。すなわち「(人権などの)普遍的価値」「報道の自由」「市民社会」「共産党の歴史的過ち」「司法の独立」などである。
    
    とすればあの12の標語における「民主」も「自由」も「平等」も、そして「公正」も「法治」も、近代民主社会における〈普遍的価値〉ー中国はこれを近代欧米社会における〈特殊的価値〉とするーとは異なった、まさしく〈社会主義的価値〉概念であることになる。中国の人びとは街中に氾濫するこの12標語を見ても、また例によってお上のキャンペーンかと気にも留めない風であると記者は書いている。
    
    だが私はこの記事を読んで、「これはすごいことだ!」と驚きをもって中国を見直した。中国が従来批判し、その受容を拒否してきた欧米的近代社会における〈普遍的価値〉を、おのれの独自的価値系列に組み入れて、「社会主義核心的価値」として再構成し、再提示してしまう中国のふてぶてしい〈大国性〉に、私はあらためて「これはすごい」と感嘆せざるをえなかった。しかしこれに感嘆するとともに私は、いま日々に激しさを加えている香港の学生・市民の抗議運動をもたらす原因をなしている政治事態とは何かを理解した。
    
    中国の全人代常務委員会が2017年に予定される香港行政長官選挙をめぐってした決定(831日)とは、香港市民に許されるのは〈社会主義的価値〉としての「民主」であり、「自由」だけだということである。市民に許されるのは限定された候補者についての投票行為だけだということである。そのことは「一国二制度」をいわれる自治的行政区香港が、〈社会主義的価値〉の共有体としてあらためて中国に〈一国的〉に、いいかえれば政治的制度、価値観において一多様体としてある香港が中国に〈帝国〉的に再統合されようとしていることを意味している。これは東アジア世界におけるわれわれの存立にかかわる重大な問題だと私は考えている。 (2014.9.30) 

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